ちょっと残念なニュースがあった。ペンタックスリコーイメージングの社名から「ペンタックス」の文字が消えるのだ。
「ペンタックス(株)がHOYAに買収された時点で名前が消えてたんだから……」と仰る向きもあるが、あのとき少なくともカメラ事業は「ペンタックス事業部」として存在していた。しかし今回は、カメラ事業を扱う会社の社名からもその文字が消え、純粋に一眼カメラのブランド名となってしまうのだ。それが何となく悲しい。
社名変更の前日である7/31、ふと思い立って板橋まで出向いてみた。
東上線のときわ台で下車。ときわ台は、かつて高級住宅地として分譲されたところで、駅を中心として田園調布のように、放射状の道路と環状の道路が組み合わさっている。
駅からまっすぐ北へ延びる道を進む。地名が常盤台から前野町に変わったあたりから、町工場などが増えてくる。かつてはペンタックス(の前身の旭光学)も、こんな町工場から出発したんだろうなあ、と想像をめぐらす。元々板橋区は光学機器メーカーが多く集まっていたという。で、そんな町工場が多く立地する入り組んだ道にはまってしまい、すっかり迷ってしまった。仕事帰りだからもう暗くなってくるし。電柱看板に「PENTAX」の文字を見つけた時はほっとした。ほどなく現地に到着。
PENTAX Q7+03FISH-EYE。全体像を入れたいとき、魚眼は重宝することを実感。
もう夕方のためか、表の看板は「リコーイメージング」に掛け替え済みだけれど、建物には堂々の「PENTAX」の文字。願わくば、PENTAXのブランドが長く続いていきますように。
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